小田急8000形8006F

小田急最後の通勤鋼鉄車

最寄り駅の関係から8000は正直、なじみが薄いが
5000や5200、9000等と作ったor作りかけのなか
ならついでに8000も…ということで、06年早春ごろ製作開始
5月頃、箱状態まで組み立てたところから放置…

今年(07年早春)、所持している小田急通勤車にて
4連の不足感が出てきた為+マイクロエースからの5000/5200リリースに合わせ
一年振りに手をつけ(ほぼ)完成
ライト化を企むもスペースやライト位置の関係で保留


種車はGMの鋼鉄車(9000/8000)キット
現段階では(個人的に)標準な仕様(パイピング、ライト化、床下並替、車高下)での製作

個人的な意見だが、このキットはヒケや帯位置のモールドが非常に目立つため
Hゴムや幕以外(車種にもよるけど)を紙やすりで
全面的に整えてあげた方が綺麗に仕上がる気がします
>顔
黒顔の前面は5000等と違い出来は良いと思うので大きな加工はしていない
ただ、各種手摺や渡り板等は0.2mm真鍮線、0.3mmプラ板にて作り直し

>ライト
ライトレンズは京急1500(GM)からの流用
現物あわせで穴を開けたため寸法はとっていない…
元のモールドと比べると若干大きく感じるが
完成後にはめてみると案外いい感じだがどうだろうか?

>乗務員扉
手摺にあたる周辺を削り0.25真鍮線で再現
5000も同様の方法をとったが…
正直綺麗に見えていないところが悩みどころ
加工後の処理をより時間かけていく所存

>スカート
最初は鋼鉄車付属の物を加工して装備していたが
基本的な形が良いことから1000形流用の方に変更
点検蓋は0.12mmプラシートで再現

連結器は先頭はTNカプラ(0332)、中間はカトーカプラー

拡大画像でははっきりしているが
塗装の段差処理が上手く行かず酷い有様に
この辺の対策が今後の重要課題…
上記にある通りライトレンズには京急1500用を使用しているが
真正面からみるとレンズパーツのモールドの甘さが目につく…

>前面窓まわり
窓が大きいことから3000形同様に内装も作ってみる(0.5mmプラ板
ワイパーはTAVASAのPT1417ロングアームワイパー(Mサイズ)使用
8000製作の上での多きな加工点の一つ
>ドア窓
TMS'06-2(No749)掲載の5200形を参考に加工
瞬着等で凹みを埋めた後水平方向のHゴムモールドがギリギリ残るくらいまで削る
(個人的やり易かった方法:先に丸棒ヤスリでRを作り、残りを平棒で仕上げ)
素直方向は基本的には無加工
戸袋窓は無加工です…めどいから

>窓
窓の外枠はハイパーモデリング3(以下HM3)の方法、マスキング+筆塗りを試みたが
帯での塗装同様に段差処理で色々問題が出たためフリーハンドでの塗装。

靴摺りは紙やすりでの整形で一度削っているので
0.12mmプラシートにて再現
ドアレールは小田急中心のHPを参考にGMのステッカーを使用(ヤスリで印刷を落としたもの

>床下機器
HPやmy資料より、GM製パーツからの寄せ集め
機器の表記は、ロボ系プラモに使われるコーションデカールを適当なサイズにして使用

>各種表示灯
0.12mmプラシートで台座を
台座固定の後、0.4mmの穴を開け同径のランナー伸ばし棒で再現

また側面方向幕は下辺を0.3mmプラ板にて0.5mm程埋めています
一番作るのが厄介な8000形のみ使える台車
5000/9000/1000に流用でき8000はブレーキとシリンダ削れば実感的です
…方式に何故ならなかったのかな?


今回は田宮のスーパーサーフェイサーを使用してみた
確かに食いつきは結構いい気がする(軽く爪立てると削れる位
8000の大きな加工点その2
>妻面
隠れることもあって余り気にならない感じがするが
特に難しいくもなく、面倒でもなかったのでそれっぽく再現してみた

基本はHM3掲載の方法を参考
窓を幌(?)モールドの所まで拡大した後モールドを撤去
貫通路の縮小(片側0.7mmプラ棒)、貫通扉の設置(0.5mmプラ板)
雨樋もどこか小さめな感じがしたため0.3mmプラ板で再設置

>連結器
画像の通り、カトーカプラーを使用しているが
車高下げの影響でカプラーが首振り時、妻面に接触してしまうため
接触の無いよう下部を加工

>パンタグラフ周辺
現行仕様の為シングルアームを使用(tomix PT-7113-B)
パンタ台は0.3mmプラ板2枚で再現。
ヒューズボックスはキット付属のを整形したもの、避雷器はKATO(HiSE用)
配管は0.2、0.25、0.3、0.4mm(0.35mmって無いのかな…
>パンタ周りその2
ランボードはキットの物を使ってますが
そのままでは厚過ぎる+車体中心側に段差出てしまう為
接着後、ヤスリで薄くしています。段差は瞬着で埋める
>新宿寄り妻面
5000形同様に全て0.2mm真鍮線で再現
0.4mmの穴を開け、輪にした真鍮線の2本の足を穴に通した後
頭を潰す感じで三角型に整形
ライト化のため、TOMIX(従来)方式での集電を予定
車輪はφ5.6黒染めギア無しタイプを利用
そのままGMの台車に嵌めると若干キツイ為
台車枠をほんの少しだけ外側に曲げています

スプリングの為の穴径はφ2.8
床板もライト搭載時に加工予定

>内装
通常、床板中央にウェイトが載っている筈だが
嵌り辛い、目立つ等の理由から床下の裏側に接着(ゴム系接着剤使用)
また20m用のウェイトでは長すぎるので18m等の中型車用のウェイトを使用
一番奥のパーツはライトケース(下記で詳細アリ)

塗料はヨモギ色とインディブルーで塗装
>ライトケース
運転席周りは結構適当に作ってある
穴径は1.0mm、ここに導光材をはめ固定。
基板は床下に固定…

>前面裏側
前面方向・種別幕等のステッカーはプラ板に貼り付けてから窓裏側に設置
また運転席側の窓下に黒い部分があった為、窓裏からの黒塗装で再現
ライト化が済んでいない為、完全な完成とはとても言えませんが
製作にひと段落がつき、まだモチベーションが残っているうちに
WEBも仕上げておきました。

また今回は塗装で色々と問題が浮き彫りになった感じがし
正直納得のいく出来とはいえないのが少々悔しいです
(シンナープール行きにできる程の度胸も無く…


▼塗料▼
下地:TAMIYA-スーパーサーフェイサー
アイボリー:GM-c21(小田急アイボリー)
ロイヤルブルー:CP-SP102(ロイヤルブルー)
屋根:GM-c09(灰色9号)
屋根機器:GSIクレオス-308(グレーFS36375)
床下機器:ガイア-012(フラットブラック)
窓枠(銀):TAMIYA-XF16(フラットアルミ)
窓枠(黒):TAMIYA-XF01(フラットブラック)
アンテナ上部:GSIクレオス-072(ミディアムブルー)
床:GSIクレオス-H50(よもぎ色)
シート:GSIクレオス-65(インディブルー)、優先席:GSIクレオス-68(モンザレッド)

▼参考資料▼
-雑誌-
鉄道模型趣味('06/02)No.749…5000形5259F
ハイパーモデリング3…小田急鋼鉄車各種

-WEB-
hana's home page.:床下関係
Trainspace:内装関係
TAKA's ROOM:屋根他
geomatrix designers inc:インレタ関連
小田急中心の模型のページ:製作関連


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